あたらしきもの京都


かんどこ

かんどこ

お宮参りや七五三、結婚式など、人生の節目で神社に参った際にもらうお札。家の中に祀っておきたいけれど、神棚を設える場所がなかったり、そもそも神棚がインテリアに合わなかったりすることは多いのではないか。そんな問題を解決するのが、鳥居が製作した神床「かんどこ」だ。紙を三角形に折って、壁に押しピンや画鋲で留めるだけ。実に簡単な設置方法で、お札の置き場所をつくってくれる。しかも、これはただの紙ではない。表装用の金襴緞子を張った紙なのである。鳥居は全国の表具店や博物館、神社仏閣などに向けて、掛け軸や額を飾るための美術織物「表装裂」を専門に扱う卸問屋だ。表装裂を仕立てる際に最も重要な作業が、裂と紙を糊で張り合わせる裏打ちである。この裏打ちの技術を生かし、近年、同社は表装以外の生活雑貨の開発に積極的に取り組んできた。「これは厚紙を張って強度を増し、裏面を魔除けの朱色に仕上げた」と代表取締役の鳥居玲子は話す。


素 材:キュプラ、紙
サイズ:L13×W13cm
カラー:赤、白、納戸色など

Produced by 鳥居(JAPAN)



プリーツのお皿

プリーツのお皿

懐紙専門店「辻徳」を通して、現代の暮らしの中で懐紙を使うことを提案する辻商店。懐紙と言うと茶席で使うものというイメージが強いが、「食事の時の敷き紙や拭き紙に、メモ用紙に、心付けを渡す時になど、もっといろいろな使い方ができる」と話す、代表取締役専務の辻亜月子。懐紙の魅力をアピールするため、新たな商品開発で挑んだのは紙そのものの見直しだった。和紙からいったん離れ、機能性の高い耐油耐水紙を採用し、それにプリーツ加工を施したのである。同社にプリーツ加工機メーカーとのつてがあったことが後押しした。しかし同メーカーが布にしかプリーツ加工を施したことがなかったため新たな挑戦となった。「プリーツのお皿」は懐紙のような手頃なサイズ感でありながら、立体的で、手で自由自在に伸ばして成形できる点が特徴だ。菓子の他、水分や油分を多少含んだ食べ物も載せられるため、皿としての用途が広がった。またアクセサリー置きにも利用できそうだ。

素 材:紙
サイズ:最小 / L20×W3.5cm
カラー:石・木 / 紫陽花・紅葉 / 夕焼け・木漏れ日 / 宝尽くし・家紋

Produced by 辻商店(JAPAN)



いちりん

いちりん

まるで20世紀の前衛芸術家、オスカー・シュレンマーのバレエ衣装を思わせるモダンなスタイル。「いちりん」は花を生けていなくても、空間にパッと映える花器である。実はこれは磁器に漆を塗って仕上げた陶胎漆器なのだ。今はあまり見なくなった伝統的な技法を蘇らせたのは、漆の精製販売を営む井助商店である。近年、漆器の商品開発を積極的に行っている同社の代表取締役、沖野俊之は「花器というと丸形が多いが、横から見たシルエットが角張った斬新な形状に挑んだ」と話す。漆器に通常用いられる木地でも検討したが、斬新な形状にするには限界があった。そこで選んだのが磁器だ。磁器であれば直に水を差すことができるので、花器に向く。ろくろ成形して本焼成した磁器に、表面を荒らす下地処理をしてから漆を塗って仕上げた。釉薬のように焼成して定着させないため、ねっとりとした質感になるのが特徴である。白磁に漆の黒や赤の柔らかなコントラストが効いた花器が完成した。

素 材:磁器、漆
サイズ:L(H20×φ11.5cm)M(H15×φ9cm)S(H10×φ7.5cm)
カラー:黒、赤

Produced by 井助商店(JAPAN)



しきもん

しきもん

レジャーシートというとビニール製が多く、機能的ではあるが、どこか味気ない印象がある。その点、「しきもん」は撥水加工された綿敷物なので、風合いがあるのが特徴だ。正方形と長方形の2種類あり、正方形は1人が座れるサイズ、面積が2倍の長方形は1人が寝そべるサイズとなっている。端にはタグと輪ゴムが付いており、これらが重石や手掛けの役目を果たす他、敷物を折り畳んでくるくると丸め、ゴム紐で留めれば、小さくまとめることができる。汚れた時には水洗いも可能だ。これを開発したのは、ふろしきの企画卸販売を営む丸和商業だ。同社は伝統的なふろしきをはじめ、現代のライフスタイルに合わせたふろしきを意欲的に展開し、幅広い世代にふろしきの魅力を発信してきた。そればかりでなく、ふろしきの延長上で新たなものづくりも始めた。しきもんはその1つというわけだ。「スポーツ観戦にもおすすめ。肌寒い時にはひざ掛けにも使える」と代表取締役の林利治は話す。

素 材:綿、合成皮革
サイズ:長方形(L120×W60cm)正方形(L60×W60cm)
カラー:ピーコックグリーン、モカレッド、マスタードイエロー、アイスグレー

Produced by 丸和商業(JAPAN)



しずくばっぐ

しずくばっぐ

江戸時代の享保年間に雑貨商として創業し、白生地問屋を経て、現在はハンカチやタオル、スカーフ、ブラウスなど布製品の企画卸販売を営む山本仁商店。図案家や染色工場、縫製工場と連携し、様々なプリント生地を生産してきた。また近年は自社ブランド「KYOTO BLUE」を打ち出し、青をテーマにしたプリント生地の企画も進めている。そのシンボルとなるよう開発したのが、「しずくバッグ」だ。「KYOTO BLUEとは何かを突き詰めた結果、京都の水に行き着いた。しずくがポタポタと落ちるイメージを形に表した」と代表取締役の山本佳陽子は話す。薄手で丈夫な帆布に、川の流れを表した文様をプリント。特徴はこの独特の形だ。口を広げると、半月形となり、口を絞るとしずく形となる。両側の紐を引っ張ると肩掛けに、片側の紐を引っ張ると斜め掛けに、また四方から紐を引っ張ると手提げにちょうどいい長さとなる。和洋両方のスタイルに似合うバッグが完成した。

素 材:綿(帆布)
サイズ:H22.5×W37×D8cm
カラー:シルバー×ネイビー、パープル×ネイビー

Produced by 山本仁商店(JAPAN)



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時帯(ときおび)

運動時の距離や時間、心拍数の測定など、豊富な機能が魅力のApple Watch。実はシニア世代でも身に付けたいと思っている人が多い。バンドを自由に選べるのがApple Watchの特徴であるが、安価な樹脂製などがほとんどだ。目が肥えたシニア世代には上質な時計を装着してほしい。そんな思いを抱いた近江屋は、グレードの高いApple Watch用ベルト「時帯」を開発した。近江屋は「和の総合商社」として、全国の染物・織物をはじめ、和装に関わる商品の企画卸販売を営む会社である。自社で取り扱う博多織「琥珀」と西陣織「鱗」の2種類の絹生地を使用し、革とアップル純正パーツを組み合わせて、Apple Watch用バンドを開発した。ターゲットは60代中心のアクティブシニアだ。「ファッションとして身に付けながら、伝統工芸に触れる機会を得てほしい」と新商品開発部の大城研志郎は話す。現代テクノロジーと伝統工芸を組み合わせた、斬新なApple Watchを楽しめる。

素 材:絹、牛革、ステンレススチール
サイズ:ベルト(L9+12×W2.2〜2.4×厚み0.2cm)ベルト穴(6 / 約0.8cm間隔)
備 考:Apple Watch 3.8cm 、4cm 、4.2cm、 4.4cmケース 対応
カラー:琥珀(ブルー系、セピアブラック系、ネイビー×ブラック)鱗(ブルー系、ブラウン系)

Produced by 近江屋 OMIYA CONNECT(JAPAN)



化粧はなふで

化粧はなふで/化粧筆 粋sui

化粧筆専門店「六角館さくら堂KYOTO」を構え、観光客を中心に化粧筆を紹介しているMURAGISHI。親会社の村岸産業創業者は、広島県で生産されている熊野筆産業に貢献した実績を持ち、現在も熊野筆の技術で化粧筆の製造に当たっている。MURAGISHI は2020年4月に羽田空港国際線旅客ターミナルの新商業施設に出店予定で、その目玉となるシリーズを開発した。1つは「化粧はなふで」シリーズである。化粧筆の穂に遊びを加えた点が特徴で、2020年のオリンピックイヤーを記念し、穂を五輪にちなんだ5色に鮮やかに染めて植え込んだ。パッと目を引く楽しい化粧筆だ。また穂を4分割し、白黒の2色を交互に植え込んだ化粧筆も開発した。もう1つは「化粧筆 粋sui」シリーズだ。伝統的な市松文様を化粧筆の軸に取り入れ、黒地に金箔を、白地に銀箔を施した。その名のとおり粋に仕上げている。「いずれも外国人の手土産需要を狙いたい」と代表取締役の村岸直子は話す。

素 材:穂(山羊毛、PBT混毛 / 化粧はなふで白×黒のみ)
    軸(ABS樹脂、口金/アルミニウム / 化粧筆 粋suiフェイスブラシのみ)
サイズ:化粧はなふで(H6.7×φ3cm)
    化粧筆 粋suiフェイスブラシ(H11×φ2cm)
    コロコロブラシ(H7×φ2.9cm)
カラー:化粧はなふで(マルチカラー、白×黒)
    化粧筆 粋sui(黒×金、白×銀)

Produced by 村岸産業(MURAGISHI)(JAPAN)







Exhibits
Gift Show 2020 spring(Tokyo)